君からのLINE
君からのLINEにはずいぶん楽しませてもらった。
冗談やお笑いが好きで、サービス精神旺盛な君のことだから、スマホを通してではあるけれど、会話が楽しみだった。
でも、突然君が自ら命を断つなんて、驚天動地の出来事だったよ。何が理由だったのかはわからない。ただ、単に面白いだけではない、思慮深い一面もあった君のことだから、よほどの何かがあったのだろう。
君がいなくなってから、君とのやりとりは振り返ることができないでいる。それを開くことは僕の心の傷に塩を擦り込むことのように思われて、どうしてもためらわれてしまう。
そしてつい先日、不思議なことがあったんだ。君とのLINEに新しいメッセージが届いたんだ。それはつまり君からのメッセージ、ということかい。もうこの世にはいないはずの君からの。
このことがあって、余計に僕は君とのLINEを開けなくなった。それはおそらく今後もずっとそうなのかもしれない。
だから、君からのメッセージに何が書いてあるのかは、見ることができないでいる。
9/15/2023, 1:11:53 PM