菜な子

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柔らかな日差しさすこの丘で
私は今日も1人で眠る。
いつか、白馬に乗った王子様が
来てくれないかしら、
なんて想像して、草の上に寝転ぶ。

ねぇ、王子様。
ここに、貴方の事を想っている人が居ますよ。

なんて、届きはしない。
だけど声に出す。
届きはしないけれど、
届くかもしれない、そんな希望を絶やさぬように。

柔らかな日差しの下で
私は今日も1人で歌う。
いつか、一緒に歌ってくれる王子様が
きてくれないかしら、
なんて想像して、空をあおぐ。

ねぇ、王子様。
ここに、沢山歌を作って待っている人が居ますよ。

なんて、届きはしない。
だけど歌う。
届くかもしれない、そんな希望を絶やさぬように


柔らかな日差しを浴びながら
私は今日も1人で踊る。
いつか、王子様とワルツが
踊ることができたのなら、
なんて想像して、今日も踊る。

ねぇ、王子様。
ここに、貴方の為にダンスの練習をしている人が居ますよ。

なんて、届きはしない。
だけど踊る。
届くかもしれない、そんな希望を絶やさぬように。








「日差し」

7/2/2022, 1:59:35 PM