僕の初恋の日は、9月。―――あの雨の日。あのときあなたに出会わなければ、僕は今でも恋も愛も知らなかっただろう。長い長い年月の中で、幾重もの変遷の中で、そのかたちは歪んでしまい、跡形もないけれど、あなたにもらったこの綺麗な想いだけは、堕ちていくこの道が果てるその終わりまで、僕の胸の重石となり深くこの身体を沈めるだろう。【初恋の日/Akantha】
5/7/2024, 11:59:24 AM