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貴方を追い付きたくて無我夢中になって走った。気が付くと、今日が昨日になって、明日が今日になってた。でも、いつになっても追いつけない。まるで亀に追いつけないアキレスのよう。
私達は皆亀でありアキレス。
私は今日を生き、貴方は明日を生きる。
私達の間に壁は無い。あるのは決して縮めることの出来ない時。
私は貴方を永遠に追い求める。
貴方がこちらを振り返り、思いを向けることなどない。
ただ、貴方がもしも私達を思う時があるなら、それは懐古の念だろう。それは私達が一番に理解している。
私達は貴方で、貴方は私達だから。
それでも私達は続ける。
昨日の私にさよならをし 、明日の私に出会う。

5/22/2023, 9:17:39 PM