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「一筋の光」

「後輩よ。一筋の光に抗ってはならない。」
「あの…先輩…?…なに…突然…?」

先輩は春雨スーブの春雨を啜りながら云う。

「私の家の近くに神社があり、その先にスーパーがあってな、
神社の中を通ってスーパーに行くんだが、その日は、
たまたま本殿に近付いたら、私の顔に一筋の光がかかってな…!」

先輩は割り箸に春雨を絡めたまま話を続ける

「社殿からだぞ?社殿からだ。社殿から一筋の光が放たれたと云うことは神の加護を無下にしてはならぬと云うお告げだと私は思っている。」

それは多分、太陽の光がたまたま先輩の顔に当たっただけで…。

「後輩よ。神の加護を無下にしてはならぬぞ」

先輩の割り箸に絡み付いたままの春雨はスープによって
一筋の光のように光っているように見えた。

11/6/2024, 12:30:47 AM