のーとぶっく

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冷たい風が吹いて 間の沈黙をさらった 夕闇が影を作って 君の顔をかき消した

覚えてた筈なのに 知ってるはずなのに 忘れたくないって 忘れられないんだって ずっと覚えてるんだって

誓った言葉も 祈った言葉も 遥か彼方消し去った夜の隙間
君を想った日々も 君をなくした日々も あえて名をつけるのなら それはきっと愛で曖で哀で
繰り返す日々の狭間で また出会った日を思い出して 君じゃない君を探したまま 君じゃない君を追いかけてる

荒んだ心の奥底に 本当は何があったか なんてさ もう随分分からないみたい

なくす度に 何かを失うようで 怖いんだ 怖かったんだ

なくすことに慣れること 喪うことを厭わないこと 諦める事に躊躇しなくなったこと
いつの間にか進む日々を 歩む未来を 消してしまっていたこと それを無意識に受け入れてたこと

想うあまり 考えるあまり 先へ先へと急ぎながら 本当はずっと止まっていたんだね 進んでいると思い込んで 今から目を逸らしていたんだね 喪ったことを無かったことにしたんだね

契った契約も 手を取った約束も なんの意味もなさない 飾りになって
思い出す過去も 逃げ出した今も あるはずの未来も 目に移すなら きっとどれも綺麗なんだろう

止まった日々の フィルムの中で 切れた電池を抱きしめた もう動かないと知ってるのに

まだ、って馬鹿みたいに

もう、終わりにしようか って君が笑うから
もう、これでいいよ って君が泣くから
どんな言葉をかければいいのか 分からないまま手は空を切った

もう、想わなくていいよ もう、背負わなくていいよ
もう、泣いていいよ もう、笑っていいよ

だから、どうか、どうか、どうか! こんな日々は終わりにしよう!

繰り返す日々の狭間で あなたと出会ったこと 繰り返す日々の狭間で あなたと笑ったこと どれをとっても色褪せるはずがないから 思い出に閉じ込めたまま もう振り返らないように もう 縛らないように

冷たい風が吹いて 間の笑顔をさらった 夕闇が影を作って 一人分の背丈をかき消した

『ループ・ループ・ストップ』———【終わりにしよう】

7/15/2024, 12:58:07 PM