お題『冬になったら』
白い雪が、黒い地面を覆い尽くしていくのを見つめ、時間を忘れる。
小さな雪だるまを素手で雑に作って、室外機の上に置く。
寒い空気が鼻を掠めていくから、思わず布団に顔を埋めて、自分の体温を享受する。
寒い街中を歩いている時、お店から漏れる暖かな空気を足元や顔に感じる。
ラーメンを食べるともだちの眼鏡が白く曇る所を見て、首元をくすぐられたような気持ちになる。
スマートフォンの画面に指を添えた時、指の周りが白く曇る。つぅっとなぞれば、指が水滴を掻き分けた。
白い息が口から出るから、口の中にシチューがある想像をした 。
11/17/2024, 11:36:02 AM