「あれ、モンシロチョウ。」
公園の適当なベンチに座って休憩。
後ろにレンガの塀があって、ちらっと見てみた。
そこにいたのはモンシロチョウ。羽が破れてて、見るも無惨な姿。
誰にやられたんだろう、可哀想。
そんなことを思うけど、きっと明日には忘れちゃう。なんだか無性に悲しくなる。でも、これも人間なんだなって、神秘的にも感じる。全然神秘的じゃないのにね。
虫の世界にも、人間の世界にも、殺人は起こる。
ただ、法律で罰せられるかっていうだけの違い。
たまに人間に生まれたことを嫌に思うけれど、どうせ同じようなものなんだったら人間の方がマシかな。まだ自分の夢が持てるし、意思疎通もできる。治安だって虫よりかは良いだろう。
虫に人類が支配されたら、きっと地球は終末を迎える。人間にしか世界は作れない。驕りすぎかもしれないけど、人間って強情で我儘だから、そんなものだ。
この世界にある数々の輝かしい栄光や技巧だって。
怒りを通り越して仰天するような事件の犯行理由だって。
バカで結局自分が一番大切な僕達だって。
全部、人間だから成り立ってる。
虫なんかに取られちゃたまらない。
でも、虫は大切にしなきゃね。共存できるものとはしておかないと。
僕はモンシロチョウに、小さなお花をお供えした。
死化粧は、美しく。
#モンシロチョウ 0510
5/10/2026, 2:29:12 PM