あなたに、ここにいて欲しい──それが私の、唯一の祈り。
あなたがいま現在、この世に在り、息をしている──ただそれだけのことが、私にとってどれほどの意味を持つのかを、あなたは知らず、そしてそれでいい。
未来永劫、私があなたの隣に並ぶことはなく。あなたとは違う空の下に在りながら、ひたすらにあなたの無事を願う。
もしかしたら私と同じように今日の空を、秋の喨喨と鳴るのが聞こえてくるような、澄んだ水色を見上げているかもしれない、あなたの幸福を願うのだ。
この『祈りの果て』に私が得るものは、何一つとしてなく。
しかし私は、ありとあらゆるすべてを得る。
──ありがとう。
自然にこぼれ落ちた、このことばこそが、あなたに相応しい。
この世に生まれてきてくれて、ありがとう。
あなたがここにいる、それだけで──あなたという存在にめぐり逢えたこの人生は、決して捨てたもんじゃない、と。
そんなふうに、思えるのだ。
11/14/2025, 8:06:11 AM