短編小説 しらたま

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虹の架け橋

 僕らはいつからか遠く離れてしまった。今となっては昔すぎて霞んでしまっているけども別れの瞬間だけは鮮明に覚えてる。
 君と僕が駄々をこねて嫌だ嫌だと言って両親を困らせてたっけ。挙句の果てには大きくなったら結婚するだのほざきやがって…。10年も昔話だ。無論昔話をずっと引きずっている訳では無いが、僕は別れの寂しさだけが残った残骸として生きている。

 少し先の未来で友として逢えたなら

9/21/2025, 2:55:32 PM