キャンドルの火は、どこか頼りない。
そんな頼りなさだから、見る人を癒やすのだろうと思う。
ただ揺らめいて火をだしているだけで、癒やすことが出来るなんて、なんて羨ましいのだろう……。
私は、彼の事を支えることが出来なかった。
出来なかったから、彼は、彼を支えることが、出来る人のところに行ってしまった。
………ずるい。
私だって、ホントは誰かに支えられたかった。彼の事を一生懸命支えていた私を、誰かに肯定してほしかった。
でも、誰も居なかったから私は一人で踏ん張っていたというのに……。
……本当に狡い。
……本当に馬鹿みたい。
もう、私と彼は終わっていた。
関係なんて、崩れてた……。
しがみついても、雪崩みたいに、掴んでは崩れて、掴んでは崩れていく。
私も、もう終わりにしよう。
これで、おしまい。
私はこれから、友達に誘われた合コンに人数合わせで参加する。
素敵な出会い、………なんてまったく気にしていないけれど異性の友達ができたら良いなと思っている。
さよなら、狡い人。
さよなら、最低な人。
さよなら、………愛していた人。
11/20/2023, 5:43:23 AM