多田野一人

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逆光
ゆっくり登る始めた階段…大きな鳥居をくぐると、何段あるのか判らない長い石段と、木立と澄んだ青空が見える…駐車場にあった案内板には、御祭神や由来や歴史等、色々書いて有り、そんな事を思い出し乍ら、一段一段進めていく…途中途中にちょっと広めの段があり、3つ目の場所で一息ついた…其処からあと半分位はありそうな石段の上に、長い髪の女性が立っていた…今から降りて来るのか、私が今しがた昇ってきた方を見てるように見えた…一瞬、何処かで見たような気がしたけれど、逆光でよく見えない…その瞬間、石段を昇ってきた胸の動悸とは違う、胸の高鳴りを感じて…

1/24/2024, 2:55:12 PM