「日の出」
暖かな布団から出て、ベランダを開けた。冷たい風が流れ込んできて自然と体に力が入る。空は白く輝き、太陽が少しだけ頭を出していた。間に合ったことに小さく安堵のため息をつく。少しずつ、けれど確かに明るくなっている。太陽が完全に姿を現すまでのわずかな時間が、ひどく長く感じた。肌を刺す冷たい空気が消え、風や鳥も声を顰めて静寂が訪れる。自然と涙がこぼれ落ちた。
どうか、この日の出が君の心も照らしてくれていますように。そっと手を合わせて、再び仰ぎ見た空はもう蒼く澄んでいた。
1/3/2026, 12:48:31 PM