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:もう一つの物語

 僕達が出会わなければ、
 お互い、何処かで壊れていたかもしれない。
 別に私がいなくても君は生きていける。
 きっとそうだろう。
 
 でも君は、
 本音を隠して良い印象を相手に見せつけても、
 本性は誰にも癒されることのないまま、
 深い深い傷を、君の言葉で刺していくのだろう。
 ずっと悪夢に魘されて、独りになるのだろう。
 信頼出来る人を作らずに
 つまらない人生を送っていくのでしょう。
 いや、君は、それも一つの人生だと考えるか。


 でもさ、僕らは出逢ったんだよ。
 恋病に陥って、お互いが好きで仕方ないんだ。
 つまり、君が今から僕と歩む物語はこうだ。

 僕と幸せになること。
 いや、これから起こる未来を全部話してあげよう。

 「一緒に暮らして、苗字もおそろいにして、
 旅行もして、時には困難にぶつかって。
 二人だけの、この特別な時間を、
 大切にしていこうよ。
 …まぁ、お金に余裕ができたら、
 コウノトリを呼んでもいいのかもね?
 私が一番信頼している恋人さん。」

10/29/2024, 2:20:26 PM