蓼 つづみ

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光が、夜を纏った世界に触れ始めている。

枝にかかった まっさらな雪が、
その光を抱きとめ、
雫を育てる。

重さを覚えた雫は、
淡く透け、
反射する粒となって
はらはらとほどける。

雪は、もう空から来ていない。

それでも、
昇る光に応えて、
静かに木々から降りている。

濡れた雪が、
生まれたばかりの光を返す。

まもなく、世界は光の正体に触れる。

題 日の出

1/3/2026, 8:39:11 PM