心躍る音楽が私を突き動かす。
裸足で、ボロボロのドレスで、
満身創痍の状態なんて知らない。
私は舞うわ。炎の中で。
私は死ぬわ。炎の中で。
私は調理される材料のようだわ。
身ぐるみを剥がされて、火で炙られてしまって。
どんなに醜くても、どんなに魔女と言われても、
構わないわ。
今はただ、この炎の賛美歌で踊りたいの。
ぱちぱちと鳴る炎の火花は私に対する賞賛のようだわ。
嗚呼、痛いわ。苦しいわ。楽しいわ。
私は昔から踊り子になりたかったの。
みんなに見てもらいたかったの。
私の舞を。
今、その夢が叶ったわ!!
最高よ!最高よ!
しかも死に際なんて、素晴らしいステージよ!!
狂っている?結構!上等だわ!
嗚呼、心も体も踊ってしまってしょうがないわ。
もっと、もっと、この時を続けさせて……。
10/9/2024, 12:22:08 PM