"寂しくて"違う誰かだったら違うなにかだったらそばに居てくれましたか彼女が僕に"あの人"を見たように、祖父母が僕に"彼女"を重ねたように。与えられた役割を演じる事で、ようやく存在を認められた気がした。本来その想いを受け取るべきものを追い出して、代わりにその恩恵を享受する。僕自身には価値が無いと承知してその幻想に縋っていたくせに、その瞳の中に僕が映っていないことに勝手に傷ついていた自分が、本当、大嫌いだった。
11/11/2025, 5:47:44 AM