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「私とあなたじゃ住む世界が違う 第三十五話」

「皆、外は戦闘状態だ。戦うぞ」
カインドは、志那達に言いました。
「もうそろそろ、城の中に敵陣が入って来るな。皆の者、戦闘準備だ!」
城主は、家来達に戦闘状態に入る様に指示をしました。
「皆の者、掛かれー!」
敵陣達は、城の中に入って来ました。
「行くよー!メタルセンスショット!」
志那は、鉄の楔で相手の侵入を防ぎました。
「志那、やりますわね。ファイアリングアロー!」
梨々華は、光を放つ炎の雨で遠方の敵達を攻撃しました。
「丁度良い武器が山程有るな。教わった術、使ってみるか!」
カインドは、闇フィールドを部屋全体に展開させて、ポルターガイストを発動させました。
「コレなら、一度に大人数と戦えるから、早く片付けられるな」
「な、何だ?!」
「部屋の武器が勝手に動いてるぞ!」
敵陣は、混乱していました。
「一旦、逃げるぞ!」
「逃げる奴が居るみたいだ」
敵陣の一人が撤退しようとした時、すかさずロードは
「マリンフロア!」
と叫んで、術を発動させました。
「床が水?!」
敵陣達は、マリンフロアに溺れて行きました。
「成功したな」
一方、外の草むらの影では、
「作戦、成功だな!」
ケブバガミの手下達が祝杯を挙げていました。
「追手は塔の中に入ると思ったよ」
「塔の中に霊復活剤を仕込んで置けば、後は自動的にその場に居る霊達が戦ってくれるからな!」
「ココに極地の入り口は無かったから、このまま帰りますか!」
「そうだな!」
「…?!戦国時代か?ココだけ?」
スカーレットを始めとするパズル達は、いきなり現れた戦国時代の日本城に目が点になっていました。
「ド派手な城やなー」
「オーシャン、見とれてる場合じゃ無いでしょ」
「スカイ、俺、別に見惚れてる訳ちゃうねん。こんな場違いな建物現れたら誰だってド派手やなーみたいな事言うやろ?」
「二人共、言い争いはココまでな」
スノーは、二人を止めました。
「あの子ら、多分中に居るやろうから、外の敵倒しつつ中に入ってく作戦や」
マゼンタは、メンバー達に指示しました。
「よっしゃー!行ったるで!」
「ノアールは意気込みは凄いんやけど、敵に囲まれとるで?」
オーシャンは、メンバー達に敵陣に囲まれている事を伝えました。
「ファイアリングバースト!」
スカーレットは、すかさず技を繰り出しました。敵陣は、炎の衝撃波みたいな爆発に巻き込まれました。
「スカーレット、カッコ良いやないか…」
「マゼンタ、見惚れてる場合じゃないでしょ!」
スカイは、マゼンタを注意しました。
「そうやったな!それぞれ散らばって片付けて行くで」
「オッシャあ!そう行うへんとな!」
パズル達は、四方八方に散らばって外の敵陣と戦って行きました。
「おとう、おかあ…」
小さな女の子は、両親の傍で震えていました。
「大丈夫だ。おとうが悪い敵全部やっつけるからな」
父親は、娘を励ましていました。
「城主は何処だ?!成敗してやる!」
敵の大将が大広間に乗り込んで来ました。

10/3/2022, 6:18:34 PM