とある恋人たちの日常。

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 もわんと湿度が高くて、服が身体にベタついてしまい不快指数が無駄に上がる。
 空を見あげれば日差しは強くて手で顔に日陰を作るけれど暑さは増すばかり。
 首から汗が身体に流れ落ちて汗を拭う。
 
「あづーい!!!」
「暑いですね」
「夏の気配が近づくどころか、既に居座ってるよ……」
 
 ぐったりと頭を傾けると、滝のように汗が吹き出てきた。流石に不快過ぎて辟易していると頬に冷たいものが当たる。
 
「ひゃあっ、冷たっ!!」
「ふふ」
 
 彼女の手からペットボトルを頬に当てられて、その冷たさに驚くと俺を見て楽しそうに笑う彼女が見えた。
 
「飲んでください」
「ありがとう」
 
 彼女からペットボトルを受け取り、水分を身体に取り込んだ。
 
 もう初夏なんて言えないくらい暑いから、熱中症には気をつけないとね。
 
 
 
おわり
 
 
 
四〇八、夏の気配

6/28/2025, 2:00:27 PM