目に見えて傷がついているのならばきっとお医者様に治して頂けるに違いない。
そうではない、表面上は美しく立派な翼がそこにはある。
これを診てもらったとて、「特に問題なさそうですね」と一言いわれて終わるだけなのだ。
私の心が囚われている、あの人に。
今日も空は雲一つない美しいブルーで満たされているというのに。
きっとこの大空で翼をはためかせたら気持ちが良いだろうなあ、全てのことから解放されるだろうなあ。
嗚呼、あの人の足音が聞こえてくる。
逃げられない、私はこれからも永遠に。
11/11/2024, 11:29:42 PM