「きっと明日も会えるからさ、落ち込むなよ。」
そう微笑んだ貴様は、細く衰えていた。私に願えば、病魔を気にせずに未来を過ごせるというのに。
「後少しで、回復するから!退院したら、一緒にゲームしようぜ!」
黄泉への旗が立つ、どうにか壊さないと。壊すしかない、後で病魔を人為的に消しかけたやつも含めて。
「決して俺を治そうとするなよ?力を使ったら、借りが出来ちまうからな。」
その言葉でも笑顔は崩れなかった、言い訳は思いついている。毎日部下に言い訳をしている、信頼もできない部下に。
『じゃあ、その借りとやらを返すぞ。』
孤独な神である我と、友達になってくれたという借りを返すまでだ。貴様の体から、ありとあらゆる病魔を破壊する。今も、そして、これからも。
『これで対等じゃろ?』
「相変わらず、お前はウザい神だな。」
『はっはっはっ、褒め言葉じゃよ。』
…これできっと明日も、なんて言葉が無くなる。いや、無くなりはしない。
きっと明日も、貴様と過ごせるな。
9/30/2024, 1:54:45 PM