Shiro

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削りかけの鉛筆を握り涙を流す少年がいた。
少年は絵を描くことに誇りを持っていた。
しかし少年は制作に行き詰まってしまった。
キャンバスは何度も描き直した跡が残り、画面に傷がついていた。
少年の目の前にあるモチーフはぐねぐねと形を変えていった。まるで少年の心をうつすように。
そして少年は筆を折った。誇りはすでに消えていた。

#誇らしさ

8/17/2023, 2:37:58 AM