題 終わりなき旅
終わらない旅、どこまで行けば休めるんだろう。
僕は休息の地を見つけたい。
探している。
僕は生まれ持って不死の身体だった。
大事な人も、家族も、知っている人は全員いなくなってしまった。
その後で出来た大事な人もみんないなくなってしまう。
みんな天に召されてしまう。
どうしてだ?
どうして僕だけこんな身体で産まれてしまったんだ。
僕は頭を抱える。そして、幾度となく天に抗議をした。
でも返事は来ない。僕の悲しみの時間は永遠に続きそうだ。
不死とばれないように転々とする日々。
人の猜疑心に満ちた視線が怖い。
臆病になってしまった。
この世界に生きていることがいびつに感じる。
早く・・・早く
何処かにたどり着きたい。
いつしか願うようになってしまった。
僕がいていい場所に、休める場所に。
すべてを終わらせられる場所に。
疲れた。
もう疲れたよ。
休息が欲しいんだ。
もう再び目を開けなくていいように。
そのまま目を閉じれば
特別な場所へと連れて行ってはもらえないだろうか?
僕の心から願っていた場所に到達はしないだろうか?
永遠の安らぎという特別な場所に・・・。
5/30/2024, 11:38:08 AM