夏の疲れをいやすように、風が室内に入ってくる。秋の風は少し肌寒くて、羽織る上着の温かさが心地よい。乾いた枯葉の匂い、どこからか香ってくる金木犀の香り。秋の匂いは、香ばしい。
秋の日差しは、思いのほか強くて木々を焦がすように照らしてくる。日が落ちると、赤い余韻が空に残って、山が影絵のようにみえる。
そんな秋が似合う人がいた。あたたかいようで、どこかクールだ。物憂げな目をして、時々人を寄せ付けない顔をする。何やら、ややこしそうだ。でも魅力的にみえる。秋風はそんな思いものせて、通り過ぎていく。
「秋風🍂」
10/23/2025, 5:48:34 AM