「とりとめもない話(創作)」
食器がカチャンと重なる音。ドアが開きお客さんが入ってくる音。どこの国だか分からない、民族風の音楽。そして会話。
「旦那がさぁ、今度、転勤らしくて」
「単身?! 家族で行く?」
「まだ決まってないの… 」
わたしの目の前に座っている2人の友人が話出した。そこに私の隣の友人が加わる。
「出張とか転勤とか、味わってみたーい」
「何言ってるの。ほんとに大変なんだから」
と、私も話に加わると、自然に違う会話へと移り変わる。
「昨日、私の推しの歌番組見てくれた?めっちゃ、かっこよかったァ」
「見て!と言われたから見たよ。いいなぁ、推しのいる生活!」
「作りなよー!毎日楽しいよ」
「ところでさ、このコーヒーすごく美味しい」
話を止めて、みんなで頷く。次はわたしが話す番!と決めなくても、改めて見ると、私達の口からは、泉のように話題が溢れ出る。それがなんだか面白くて、くすっと笑ってしまった。
「え?!何、、笑ってんのー気持ち悪いー。あ、気持ち悪いといえばさ! 」
とりとめもない話は、あと3時間続くだろう。
12/17/2024, 11:21:33 PM