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雪は白いと誰が決めたんだろう?
銀でも青でもなんなら赤でも良いはずなのに。

そう呟いた俺の横で半笑いを浮かべてパック牛乳を飲む悪友。
何が可笑しい、と、自分でも少し尖った声音で咎めると余計にニヤニヤしながらヂューッと牛乳を吸い上げた。
「だってこの牛乳も元をただせば牛のお母さんの血だろう?それだって赤じゃなく白くなってんのに雪が白だとかそれ以外だとか何もお前が悩まなくて良いんじゃないか」
チョンチョンと指先でストローを弾いてまた一口。
「雪が青だったら?それとも赤だったら?この牛乳が赤いままだったら?」
言われた景色を想像して思わず口元を抑えた。
赤や青の雪原は見たくないし牛乳が赤かったら飲もうとも思わない。
「慣れてないから気持ち悪いだろ?雪が白いってのはそう言うことさ」
どう言う事か聞かなくてもこいつの言いたいことは感覚で解る。
誰も決めてないけど雪は白、それで良い。

1/7/2023, 4:09:10 PM