るに

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落ち葉の道を
サクッ、サクッと
歩いていく。
地面が見えないほど
積もってしまった落ち葉。
綺麗に紅葉したまま落ちた葉、
枯れてしまってもう茶色い葉。
たくさんの種類の葉が
たくさん落ちて道になっている。
歩いても歩いても
そのふかふかさはなくならず、
包容力は抜群のままだった。
時々吹く強い風が
落ち葉をどこかへやってしまうけれど
それでも道は無くならなかった。
ずーっと真っ直ぐ
奥の方まで続く落ち葉の道。
世界に果てがあるとするならば
きっとこの落ち葉の道の先にあると
私は思う。
最近は紅葉もイチョウも
よく見かけるようになった。
金木犀の香りが
まだどこかに取り憑いたように香る季節。
午後6時にはもう真っ暗。
"Good Midnight!"
果てまで続いてそうな
落ち葉の道も夜には勝てず
暗闇に溶けていた。

11/25/2025, 3:51:05 PM