眠るという行為は、私にとって一日の区切りをつける行為だ。
何度か睡眠で夜を越さずにいたことがあるが、どうも昨日が続いているようで頭がぼうっとしてしまう。しっかり一日を終わらせて、明日のことは明日の私に任せることが大切らしい。
乾かした髪を梳かして照明のリモコンとともにベッドへ入る。いつもここからが長い。
照明が消えた暗い部屋の中、薄らと眠気を感じつつも液晶画面を眺めては緊急性など欠片もない情報を頭に詰め込んでこぼしていく。深夜ともなれば更新も少なく、すぐに目を通し終えれば場所を移して続ける。空虚で無意味な時間だ。さっさと寝てしまった方が寝不足気味の私にはよっぽど有意義だと言える。
死んでも死にきれない。言葉にするとしたらこれが一番しっくりくる感覚。今日を有意義な日として終わらせられる何かを探している。
生まれてから毎日のように、今日という日に未練を抱いていた。
『眠れないほど』
12/6/2023, 4:39:00 AM