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【夜明け前】

⚠この物語はノンフィクションです。



これは私が小学生の時のある夜明け前にみた夢である。

小学四年生__

この頃私は学校行事のためにボールで技を練習していた
私のボールは黄緑色で
新品好きの私にとって少し使い古された感じのあるこのボールはあまり好きではなかった。

そんなある日、私は夢を見た。

それは現実ではあり得ないという所謂ただの"夢"

しかし、普段無重力の夢をみる私にとっては珍しく地に足がついており、起きてすぐも覚えているほど何処か印象的な夢であった。

私は車が殆ど通らないことを利用し、家の前の道路で技の練習をしていた。

するといきなり私の持っていた"黄緑色のボール"が
歩道のコンクリートの隙間に吸い込まれていくように手から離れた。
みるみる内に私のボールは"空気が抜け"、使えなくなってしまった。

場面は変わり、小学校である。
私は使えなくなった私のボールを担任に見せた。
これじゃあ使えないのでということで新しいボールに変わることになった。

新しいボールは"濃い緑色"をしており、新品であった。

新品になったボールを見て、嬉しく思ったと同時に
私は現実に引き戻された。

その日は平日で今日も学校であった。

私は身支度をし、学校へ登校した。
学校につくといきなり担任から声をかけられた。

なんと朝見ると私のボールの空気が抜けてしまっていたのだという。
どこから抜けたかもわからないので、
私には新しいボールが支給された。

そのボールは"濃い緑色"をしていた。


なんと夢で見たものとまったく同じだったのである。

隙間に吸い込まれるように―――なんてことではないだろうが、
"空気が抜けていた"というのが恐ろしいところだ。


これを読んでいる誰かも似たような体験をしたことがあるかもしれない
人間とはまだまだ未知なるものだ

9/13/2024, 3:58:39 PM