仲間が居た。
かけがえのない。
生涯を懸けて、仲間だと言える奴らが。
でも、少しずつ、少しずつ。
命が擦り切れて行く。
止めることは出来ない。
止められることも出来ない。
『みんな、平等に、一日と言う時間が与えられている。
けれど、長さは人それぞれで。
与えられたその長さを、どう活かすか。
それが、自分の人生に出された課題なのである。』
と、
昔の友が言った。
ソイツは気に食わないやつで。
人の食べ物は取るし、サボるし、力はあるけど加減を間違えたらものを壊すし。
けど、それ以上に、仲間想いで、優しくて、頼れて、気遣いが出来て、自分の使い方をよく分かってるやつだったから、「適度に休めよ。」と、
誰よりも重みのある言葉を発するやつだった。
なぁ友よ。 仲間よ。
かけがえのない仲間の中で、お前が1番最初に逝くぞ。
おかしいと思わないか。
君は昔、
『お前らが死んだ後に俺は死ぬ。俺は泣き虫だからお前らに見送られたら未練が残って成仏できねぇ自信がある。そりゃ困るだろ。 俺も、お前らも。』
そう言ったね。
誰よりも先に、成仏しない道を選んだのは君だ。
サヨウナラも言えずに、言わせずに。
「周りがどれだけ号泣してても。1人満足そうな顔してくたばるんだろーな。」
そんなことを昔君に言ったら、君は満更でも無い顔をして、
『そりゃそうだろ。俺だぞ?』って。
そうだね、君だもんね。
じゃあね。 俺らはもう少しここに残るよ。
ちょっと遅れてから行くね。
またね。
12/10/2023, 2:04:07 PM