contradiction

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題名:見えない未来へ

※ささやかな約束の別視点です

「一生私を忘れないって約束してくれる?」
私がそう言ったのは、転校するからだ。
「いいよ。」
当然のように君は答えた。その当然は、当たり前で、私が言っていることがおかしいというように捉えることもできた。だから私は言った。
「そういや知ってる?」
「何?」
「忘れるって漢字は、心を亡くすって書くの。良く考えて作ってると思わない?」
「忘れるの漢字くら知ってるよ。何が言いたいの?」
あきれている顔から読み取れるのは、やはり私を不思議に思っているということだった。
「それはね、」
私は微笑して君の耳元でささやいた。

「いつか君も、私も約束も忘れてしまうんだろうなってこと。」

私は、あの時の約束をいつでも思い出せる。そして君の名前も全て。最初で最後の初恋は君だけで、私はもう恋をできない。恋をする回数を使い果たした、と思いたかった。

未来は見えない。

私は恋をした。

君はきっと私を忘れている。

だから

私と君の関係と約束は

切れてしまった。

11/20/2025, 11:34:36 AM