徒然

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人間が健康的に生きていく為に必要なのは何か。
十分な睡眠とバランスの取れた食事。
そしてストレスのない生活。
他にも色々あるとは思うが、主に挙げられるのはこの3点ではなかろうか。

では、ストレスの無い生活とはなにか。
そもそもストレスを感じるというのはどういう事か。ストレスを感じるのは身体であり、脳であり、心だ。
身体や脳のストレスは、睡眠や食生活、或いはサプリメントに適度な運動。目に見えてわかりやすいもので対処出来るだろう。
では心はどうか。心のストレスというのはどう改善すれば良いのだろうか。

心のありかについての議論はこの際置いておこう。
人間に心がある事を前提とし、心のストレス解消法…つまりは心を健康に保つ為の方法を考えてみようではないか。

これは筆者である私にとって今一番の課題だ。

ここでは心=精神と考える事にする。
精神を一定に保つ為に必要なのは、よく寝てよく食べ、よく動く事、身体を健康に保つ事、ストレスを溜めない事。
つまり身体の健康と心の健康は繋がっているのだ。

しかし、それが出来たら苦労はしない。
私はよく食べ、よく寝て、よく動いていた。
仕事柄それが出来る環境に居たのだ。だが、ストレスを溜めない事だけは無理だった。

精神の健康について謳うサイトや本などを読むと、食べて寝て動いてさえいれば、心も元気になるという考え方を書いている所も多い。
しかし、実体験から言えばそれは違う。いくら健康的な生活を送っていようとも、人間ストレスは抱えるしそれを完全に解消する事は難しいのだ。

ストレス発散法は何ですか?
というのは良く聞く定番の質問。それぞれ個人で色々方法はあるだろう。
ストレスを溜めない、溜めても上手く処理できる人間というのは、それでどうにかなるかもしれない。
しかし、発散出来るストレス量を与えられるストレスが上回ると、どんどんと蓄積されていくものなのだ。

さて、それではその蓄積されはストレスはどうすれば良いのか。発散出来るストレスが仮に10だとした場合、溜まるストレスが15だと、いくら発散しても5ずつストレスが溜まっていく。
その状態が長く続けば続く程ストレスは膨れあがり、最終的には取り返しがつかなくなる程に大きなものとなってしまうのだ。
これによりストレスによる身体の不調、精神面の不調へと繋がるのでは無いかと私は考えている。

それでは、どうすれば良いのか。ストレス発散が10しか出来ないのであれば、残りの5はどう処理すれば良いのか。
そこが難しいのだ。

結論から言おう。
一番の対処法は、ストレスの原因から離れる事だ。

それが出来たら苦労はしない。
2度目になってしまうが、これは本当に思う。出来たら苦労しないのだ。
しかし、やらなければ自分が壊れてしまう事を忘れてはいけない。

自分がストレスに押し潰された状態にある時、恐ろしい事にそれが異常な状態と気が付けないのである。
自分は正常だと思い込み、身体に現れるサインに気付けない。
何とか正常であると装い、バレないようにと気を遣い、余計にストレスを抱え精神を病む。

もしもこれを読んでいる人の中に心当たりのある人間が居たならば、まずはストレスの原因から離れる事を強くお勧めしたいと思う。
私の場合は会社だった。仕事は好きだったが、どうしても会社の方針や人間関係などに納得がいかなかった。
どれも自分が悪いと、おかしいのだと思い込んでいた。

色々あり職を変え、最初こそは苦しんだが今となってはあの状況がどれだけおかしな事だったかがわかる。
自分の行動も、考え方も、何もかもが安定した精神状態の頃では考えられないような異常なものだった。

数年経った今でも精神が不安定だった頃を思い出しては苦しんでいる。
仕事を辞めた当初は、特に酷いものだった。立ち直るのにも時間が掛かった。
周りの声と協力もあり抜け出す事が出来たが、1人だったら…ここに今存在して居なかったかもしれない。
それ程までに追い詰められていたと、今になってようやく理解が出来る。
あの頃毎日のように考えていた事が、その考えそのものが異常なのだと、やっと気づく事が出来たのだ。

ストレスの渦の中に居ては、周りの声が理解出来ないだろう。自分がそうであったように、異常だと言われる事の意味がわからなかった。
しかし本当に異常なのだ。不安定なのだ。
普通の人は消えたいと願う事も、生きる事に苦しみを感じる事も、自分を傷付ける事もしないと、今だからこそわかる。

結局心の健康を保つ秘訣はわからない。
ストレスを溜めない方法などあるなら教えて欲しい位だ。
だが、これだけは言える。
ストレスが解消出来る許容範囲を超えたなら、それが大きく膨れ上がらないうちに原因から距離を置いてもらいたい。

私には消えなくなってしまった傷が複数ある。
全ては幼少期より積み重なった傷にならないような小さな小さな、自分に向けた傷を付けるという行為が、ストレスの許容範囲を超え大きく膨れ上がり過ぎてしまった事にある。

さて、話が逸れてしまった。
結論というのは出ない。答えは私が教えて欲しい位だ。
しかし、これを読んだ事で1人でも良い。誰かの心に響けばと思う。

逃げる事は決して恥では無い。自分を守る大切さ。
今はわからなくても良い。逃げて、逃げて、逃げた先に、自愛の心は確かに生まれるのだから。

【心の健康】

8/13/2023, 6:37:08 PM