帰ろうと思うのだ。静かなる森へ。 都会にいた時間が長すぎたのかもしれない。 雑踏の中は疲れるが、きらびやかな魅力も備わっている。離れようとも簡単にはいかない場所。 私は疲れたのだ。何度声をあげても、人の声で消えてしまう私の思いは、風に吹かれて飛んで行くゴミのように軽く、都会の雑音に溶けて消えた。 静かな森で今一度、自分の鼓動を聞き返さないと、都会ではもう、なにも聞こえない。
5/10/2025, 4:16:15 PM