Rei

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[教えて、あなたの声を]
私は自分の名前が嫌いだった。あなたが呼んでくれるまでは…。
雨が降っていた。傘を差さずに公園のベンチに座っている。「ねぇ、ここで何してるの?」「…」
フードを深く被りすぎて前が見えないけど、多分同年代もしくは年下の女の子だろう。無視したら帰っていくだろうと返事はしないことに決めた。
「あなたは家にいるのが嫌なの?」「っ…」
「私の家にくる?」「えっ…」知らない人間にそんなこと言って大丈夫なのか?危機管理がなってなくてどんな顔をした子か気になってフードをあげる。
目の前にふわふわロングの可愛い女の子が立っていた。よくみたら同じ制服に同じ学年のリボンを着けてる。「可愛い~!あっ、頬に怪我してるよ?家においでよ。一人暮らしだし、このままだと風邪引いちゃ「くしゅんっ!」「ほらっ早く行くよ!嫌だったらすぐ帰ったら良いし!」「やだっ、家に帰りたくない…」知り合ったばかりの人に何を言ってるんだろう。「ごめんなさ「わかった。私の家に住も?後のことはまた考えよ!その前にあなたの名前を教えてくれる?」この人に着いていって大丈夫か?不安になりながらも「私の名前は紗愛」「よろしくね、愛ちゃん!」

7/21/2024, 12:53:47 AM