太陽の下で
太陽の下で、
私は影となります。
光が強ければ強いほど、
闇の輪郭は濃く、黒く、鋭く、
際立つのです。
陽の光に晒されるのは、
私には余りに不釣り合いで。
眩し過ぎるその光は、
私の身体を黒く埋め尽くし、
私の心の闇を暴くのです。
太陽の光は心を突き刺します。
太陽の下で生きるには、
罪と血に塗れた私は、
余りに穢れ過ぎているのです。
愛しい貴方は、
私にとっては太陽なのです。
弾ける笑顔、輝く瞳。
その光は眩しすぎて、
手を伸ばす事さえ、
烏滸がましいのです。
貴方という太陽の下で、
私は、闇に覆われた影となり、
静かに存在するだけ、です。
ですが。
私はそれでいいのです。
もし、影が光を愛することを、
赦されるなら、
それだけで、
私は満たされるのですから。
貴方という太陽の下で、
私は今日も影として、
独り、立ち尽くすのです。
11/25/2024, 9:33:46 PM