『風鈴の音』幼い頃、祖母の家で。縁側でスイカを食べ、いとこ達も一緒に庭に向かってスイカの種を飛ばす。誰が一番遠くまで飛ばせるか。窓には吊るした風鈴。風に揺られるたび、ちりんちりん、と鳴っている。絵に描いたような古きよき昔の夏の風景。今となってはまるでおとぎ話のよう。美しい夏の想い出。そしてスイカの種飛ばしは、いつも明治生まれの祖母が一番強かった。昔の人の肺活量はあなどれない。
7/12/2025, 11:53:38 AM