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お題:揺れるキャンドル #1
※イケメンヴィラン 闇夜にひらく悪の恋より
エルバート・グリーティア×コテキャ※
夢思考苦手な方はブラウザバック推奨
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雨のふりしきる夜、僕とエルバート様は二人 ベッドに身を寄せ合って毛布にくるまっていた。
外は生憎の雷雨で、時折鳴る雷の音と激しい雨のが僕の心の内の恐怖心を掻き立てる。
幾らエルバート様に抱きしめられ、温もりを感じていても 少し怖くて、気分転換に起き上がろうとした。
そんな僕の行動をエルバート様が不審に思わないはずもなく
''どうしたの''
そう聞かれた。
僕は少しばかり震える声で
''少し、気分転換を…しようと、思って''
そう声を絞り出した。
するとエルバート様は僕と一緒に起き上がり、おもむろにベッドから腰を上げて、棚からキャンドルを取り出し 火をつけて、ベッドの横に置いた。
''…これで、落ち着けるか 分からないけれど''
''一緒に眺めていたら、少し マシにはなるかもしれない''
エルバート様の優しさに、思わず胸が高鳴るのを感じた。
人の痛みに誰より敏感で 優しいエルバート様が、僕は大好きだ
''ありがとう、ございます。…火がゆらゆらしてて、可愛い''
ゆらりゆらりと揺れるキャンドルの火。見ていると少し安心出来て、ぽつりと言葉を零す。
エルバート様も、僕の隣へと腰を下ろして 同じ気持ちだと言わんばかりに軽く頷いていた。
何も喋らず、ただ二人で寄り添ってキャンドルを眺めている時間がこれほど愛おしい物だとは思わなかった。
いつの間にか時間は足早に過ぎていて、もう雷雨はすっかり落ち着き、キャンドルも溶けて消えかかっている状態だった。
''…もう、こんなに 眺めていたんですか''
''そう、みたいだ。…テルと居ると、時間が早く感じる…''
''僕もです、エルバート様''
二人で見つめあって、微笑んで 再び毛布にくるまる。
エルバート様は消えかかった灯火にふっと息をふきかけ、暗闇へと戻した。
そうして夢へと行く前に、暖かな言葉を交わす
''…おやすみ、テル。''
''おやすみなさい、エルバート 様''
穏やかな夢へと導いてくれる、安寧の言葉。
そうしておでこに口付けを落とされ、僕は意識を手放した。
Fin
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12/23/2025, 4:56:50 PM