地元の美術館は田舎だからか
写真展が開催されることは少なくて
SNSが写真好きの私たちの唯一大きな写真展だった。
そんな折、
友達と東京の美術館に足を運んだ。
最近、頭角を表した私たちと同世代の若手写真家の写真展だ。
早速、中へ入ってみるとそこは無にあふれていた。
モノクロの写真が私たちに何かを訴えかける。
本来ならカラーで魅力が引き立つはずの花畑の写真も
モノクロにすることで各々の頭の中で違う色が咲く。
ただの風景写真ではない。
ビー玉の中の歪んだあの景色。ほとんどがそれだ。
最後の一枚は不思議な夜景の写真。
左側はリアルの夜景、右側は鏡のような反対の夜景。
私は困惑した。
本来のこの夜景を知らないから双子のように見える。
隣にいる友達はこう言った
「これは人間の生と死の世界で別れた夜景だ」
9/19/2024, 4:51:03 AM