そっと、教室を抜け出して授業を抜けた馬鹿がいる。彼は自由か不自由か。気づかぬ先生は彼にそれを伝えることはおろか、その二択を考えることも出来ない。同じくそれに気づいた委員長気質の君。「きっとなんでも良かったのよ、手段なんて。でもあれは最悪。彼の自由は寒さと枯葉と少しの孤独になってしまうのだから」そっと、そうつぶやく。僕もそっと言葉を返そうとしたとき、誰かが爆音でイビキをかきはじめた。
1/14/2025, 4:27:21 PM