高校に入学してもう1年が経った
振り返ればあっという間で、もう既に1年生に戻りたいとまで思う日々...。部活帰りの親友、美和との下校は当たり前になっていて、今日の何気ない話は
段々と恋バナになっていた。
「いいなって思う人いる??」
「え〜....いないかも
強いて言うなら和明くんかなぁ」
「そっか、同じクラスか」
「そうそう」
同じクラスで同じ部活の清水和明くん
いつからか話すようになっていて
今では下の名前で呼べるように。
一喜一憂する人で
小動物みたいですごく可愛い。
授業は爆睡するか、部活の参考動画を見ているかの印象が強い。優しいし話は合うし....
「ねぇ、、聞いてる限りそれってもう恋に落ちてない?」
「、、、、え''?!いやいやいや!!!そんなはず、、」
た、確かに思えばよく見ているようないないような
「ははーん、、無意識ね」
「にやにやすんな!!!!」
それからというもの、目が合えば逸らしてしまうし
話せば妙に心が踊る....。
「(あぁもう手遅れじゃん、!!!!)」
部活に本気な和明くんは恋愛の''れ''の字もないのだ、「片思い、、ね」
部活が同じなだけあって、彼の部活への本気度は理解
出来るし、彼の鈍感さも知っている。
私が告白して、彼を戸惑わせてしまっては
部活で本調子が出ないかもしれないし、今の関係が壊れてしまうかもしれない。
「辛いなぁ、、」
勝手に好きでいることは、許してよね
『片思い』
4/9/2025, 7:58:34 AM