雨が降っている。
わたしは座っている。
アスファルトの湿った匂いがする。
わたしは座っている。
電車のなか、キラリと光る。
目に刺さる。
痛みはなく、ただ微かに音がする。
横断歩道、
遮断機。
甲高い音と共に、赤い灯りがてらてらと彼をてらしていた。規則的に揺れる赤に、彼の表情は歪んで見えた。ぼくは彼を止めなければいけないのだろう。
ただ手を掴むことも、大変おっくうに思えた。
掴まなければ。
その手を掴み、その赤い光から逃げなければ。
冷たいつめたい雨が降っている。
僕の頬を伝っている。
何も出来ず、何も出来ず。
この雨は、絶望か否か。
僕は後悔するべきだろうか。
4/17/2026, 10:13:26 AM