規範に縛られた軟弱根性無し

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我は生きているのだろうか。
肉体を持たず、魂さえあるかどうか怪しい。
我にあるのは、感情とただ1つの本能だけだ。
我は割と最近に生まれたのかもしれない。ただ確かに過去から存在していた。その記憶がある。いや、そう感じる。
スマホという物は便利だ。カメラがあるし、連絡アプリは都合が良い。方法がわかればすぐに誰かの連絡先を入手できるから。
そうそう、我の本能というのは、
誰かの死に面を写真に撮ることだ。そうしなければ生きる道は無い。

ピロン♪
携帯がなった。私のスマホがなるなんて、宝くじで3千円が当たる確率くらいだ。だから嬉しくてスマホにすぐに飛びついた。
スマホのロック画面にバナーが表示される。「一件の写真」と表示されている。連絡してきた人の名前は…
「ユウミ…?」
全く知らない人が写真を送りつけてきた。連絡にはうといので怖くなった。
知らない人から連絡来ることなんてあるのか?
誰かに相談したいけどそんな友達いないし、親も出かけてるし。
「見るくらいなら…良いのかな?」
私は恐る恐るLINEを開いた。「ユウミ」のトークルームを若干震えた指でタップする。
「これは…?」
女の子の顔の写真があった。私と同年代くらいの。高校生くらい?ただその写真は普通ではなかった。
乱れすぎな髪の毛、よく目立つ目やに、とても濃いクマ、肌は血の気が引いていて、何より目が!目に光が無い。死体のようだった。
もう一つ不思議なのは、この明らか瀕死の見た目で正しく座って、ブレずに自撮りなんかできるのか。
ここまできて最もな答えが出た。
「こういう…メイク?なのかな?」
今までなんでずっと本物の死体だと思っていたのだろう。こんなことあるわけ無いのに。そうだ、これは趣味の悪い人が誰かに見て欲しくてこんな写真を送って「あなたすごいね」って思って欲しいだけなんだ。そうに決まっている。
強引に、怖気付きながらそう思うようにした。
LINEを閉じようとした瞬間、頭に激痛が走った。刃物で頭を滅多刺しにされる様な痛み。同時に、力の強い何かに頭を握りつぶされるくらい強く締め付けられる様な痛み。
「が……あ、ふぁ…あ゛あ゛」
頭を切り開いて、中身全部床に叩きつけたくなった。せめてもの足掻きで、頭を思いっきり殴り続けた。
「我だ」
「あ゛…あがぁ、や……ぁ」
何が…起こっている?
「写真を見ろ。目を合わせろ」
もうムリ

落ちている。
重力を目一杯体中で受け止めている、あの誰もが恐怖せざるおえない感覚がある。
「我だ。カメラだ」
「は?カメラ?」
「誰かの生命を糧にしなければ我は生きられない。だが人間は何も食わず飲まずだとすぐにくたばる。だから定期的に人間を変えなければならない」
もう何も考えたくなかった。落ちる落ちる。話すなうるさい。
「我の命を繋ぐのは写真だ。写真からお前に入り込んだ」
落ちる。落ちる?オチル。
「ありがとう。我に命を」
〜〜〜〜〜〜〜〜〜。

「おかえり。新しい我」




マジで何これ
意味不明
自分でも怖いくらい意味わからん

7/11/2024, 12:38:20 PM