『秋風』
単に秋風
なら
肌寒い風ということだろう
けれど
『秋風』が吹く
となると
男女の関係が冷める
という意味でも使われる
「秋」と「飽き」をかけているらしい
何れにせよ
私は「秋」が好きではない
植物が枯れて散る様
「紅葉」がきれいだと想えたことがない
老い続ける自分と重なるからだ
私は雪国育ち、雪国住まいだ
だから雪のない冬は冬ではない!
とさえ思っている
そして、大抵の雪国の大人は
雪が降るのを嫌がる
除雪という重労働の始まりだからだ
でも
わたしは雪が降ると
40を過ぎたいまも尚
子どものように、毎年ワクワクするのだ
モフモフした誰もまだ踏みしめていない雪に
足を踏み入れる感触
山盛りに積もった雪にダイブするワクワク感
まあ…こんなことする大人は私くらいだw
そして…
枯れた木々も雪化粧をする
とても冷えた日のダイヤモンドダスト
そして木々に凍り付く花のような様子
何とも言えない神秘的な
真っ白な世界に魅了される
それは
私の汚れた心を浄化するような
天に召された感覚に近い
私はきっと、この汚れた世界から離れて
早くそちらの世界に行きたいのだろう
だから
いつまでも大人にもなれず
真っ白な雪景色が天国かのような感覚に陥る
『秋風』はいらないから
早く真っ白な世界になればいいのに…
11/14/2024, 11:33:27 AM