「海の底」
海は、とても広い。
視界いっぱいに広がる青色に、波の音が押し寄せてくる。
砂浜には、キラキラと光る小さな貝殻が、地面に散らばっていた。
一度貝殻に目をやれば、ついつい拾いはじめてしまう。
そう過ごしていると、
やがて時間は進み、夕日も沈んでいく頃には、
海の色は、空の色と同じように変わっていた。
真っ暗な海に、光を照らし、覗き込んでみても
底は見えないくらい、深い色で続いていた。
「今日は何が釣れるかな。」
と、期待を寄せながら、釣竿を投げ、待ってみる。
「あっ、フグ…」
目の前に来たフグが、餌に食いついた。
毒があり食べられないので、すぐ逃がす事にした。
その後、何度も魚はかかったが…
「結局、フグしか釣れなかったな…」
釣れたフグ達を海に返すと、あっという間に、霧のように海の底へ見えなくなっていった。
今日は引き上げ、早めに帰る事にした。
1/20/2026, 8:39:36 PM