好きな本を、好きなだけ選びなさい
街に出て 家族で食事をした帰り道
かならず大きな書店に立ち寄ると
父は皆にそう言って
30分ほどそれぞれに書棚の間を巡る
思い思いの本たちを手に集合、お会計
二重にした大きな紙袋を両手に下げて歩く父
早く新しい本の表紙をめくりたくて
わくわく高揚した気分で辿る家路
帰宅後は互いに見せあったり
早速読み耽ったり
嬉しい楽しい恒例行事
幸せな時間だったな
あの輝く時間の思い出と
本に囲まれた暮らし
父からの何よりの贈りもの
あらためて、ありがとうお父さん
「好きな本」
#446
6/15/2024, 2:03:00 PM