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大好き、それは、愛情であり、親しみの言葉で、

あり、好きな人へ送る幸せな言葉であり、

もう一つの意味を知ってしまったら、

もう、貴方は何も信じれなくなるでしょう。

そう、彼女は呟いた、それは、それは、大変だと

感じたが実際には、その意味を聞くまでは、

分かっていなかった疑問だったのだから、

それの核心を突いたのがもう一つの本当の意味だ

それは、






"それは、裏返しに憎しみや劣等感、

誰かを縛り付ける呪いともなり、それを付けた、

当の本人には、自覚がなければ出来ない事である"






それを聞いた瞬間に体から何か込み上げるような

感覚に陥った、吐き気がする、気持ちが悪い、

本当にそうであれば、何も信じられなくなる。

それは、言われた本人であるからこそ、

良く理解してしまう事であり、紛うことなき、

黒くドロドロとした感情を自分に向けられていた

という、事実がその目の前にあって、

狼狽えてしまう。

いや、その反応じゃなきゃ、まず変だろう。

だって、信じていたかったから、アイツの事を。

信頼していたから、アイツの事を…。

相棒って元気に呼んでいたアイツから、

言われるなんて、思いもしなかった、

けど、もう実害も出ているから、

もう遅いのだろう、吐き気を抑えて彼女の居る、

そして、もう一人の居るリムジンから降りて、

最初に倒したであろう、仲間の影や、本体との、

戦いがまた火蓋を下ろす、だが、一人でする。

仲間なんぞ巻き添えにしたくなく、一人で行く。

だが、それが詰みだったのだ。

それは、甘味な罠に引っ掛かるウサギのような、

美しい人を惑わすために作られたものだった。

彼との対決では精神面でも強くならなければ、

いけないようだった、今にしては遅し。

もう、仲間の顔や、家族の顔も見れない程に、

穢れてしまった、自分の姿にため息を付き、

脱出なんぞ、出来やしない、地獄の迷宮に、

誘われてしまった、自分と迷宮の主のただ、

獣のように、乱れ合う声しかそこには、

木霊しなかった。あぁ、やはり、此処には、

絶望しか残っていなかったのだ。

3/18/2025, 2:46:49 PM