#41 最悪
本当に最悪か、まだそうではないのか。
終わってみなけりゃ分からない。
-こんなに悪いことがあった今日こそ
誰かが迎えに来てくれる-
友達がそんな状態だから行ってみたけど
「あなたじゃない。迎えに来てくれるのは、
もっと違う、もっと凄い人じゃなきゃ」
と言われて断られる。
その後、場に相応しい人-ここでは生き別れの母親だった-が現れて、
主人公は、良かったねと祝福するのである。
とあるアニメの一場面。
空気、つまり人の微細な表情の変化が読めない、
ついでに行間も読めない私は思う。
主人公は、どんな気持ちだっただろう。
友達ってなんだろう。
最悪の状態かどうかは、
その日の最高気温みたいに測れるものではないし、
そもそも気温の感じ方にしたって人それぞれだ。
ただ、そうでないときとの落差が激しいほど、
強く感じるんだと思う。
そうか、私じゃ駄目かあ。
でも、それなら。
変な気を使わないでいいから、
もっと早く言って欲しかったなぁ。
6/7/2023, 12:01:03 AM