微熱
何時もの様に、登校していたら、見慣れた背中が見えた…猫背で、少し寝癖が残っていて、ひょろ長い姿…その後ろ姿に、急に顔が火照ってしまう…
本当は、直ぐにでも、声を掛けたいのに、一度深呼吸をして、背中を軽く叩く…
少し眠そうな顔を向けて、寝惚けた声で、おはよう、って云ってくれる…
何時もの事なのに、毎朝、ドキドキしてしまう…
そして、あのひとは、私の顔が赤いのを見て、無造作に、手を伸ばして、額に当てる…口では、勝手に触らないで、なんて答えてみるけれど、本当は、すごく嬉しい…
こんな何気ない、朝の一コマに、身体が熱くなる…
11/26/2024, 2:16:05 PM