神様だけが知っている
神様だけが知っている私の秘密。
「私」はもうここにはいないこと。
「私」がいる世界は存在しないこと。
これを書いているんだから「私」はいるでしょ
とみんなは思うかもしれないね。
でも、これを書き終えた「私」と同じ私はいないんだよ。みんなだってそうでしょ?
いや、「私」は「私」。
一つのアイデンティティがある、そういう声もきこえてくる。
確かにそうかもね。
「私」は「私」としていないと消えてなくなりそうになる。自分が誰かわからなくなる。そうだよね。
でもさ、そんな「私」はさ、毎日同じ「私」じゃないのかもよ。たしかに、「私」って昨日までの「私」の連続体だけど、昨日=今日じゃないの。
そういう変わりゆく「私」でできている世界も、
1秒前の「世界」と違うよね。
「私」でとらえた「世界」はもう存在しないの。
屁理屈だ って?
うん、そうかもしれないね。
でもさ、そう考えたら少し心が軽くならない?
何に縛られなくてもいい。
目の前の「私」や「みんな」は昨日と違う
だから許せる。
日々の変化が楽しくなる。
ここまでさ、私が考えている秘密を話してきたけど、
全部嘘。
私ももういないかもね。
本当のことはきっと「神様だけが知っている」
7/4/2023, 1:41:49 PM