Rost RR

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"小さな命"

どうしたの?
(捨てられたのね。)
うちにおいで
(どうしようかしら)

これが私とあなたとの出会いだった
私とあなたは同じ時間を生きているが生きれる時間は違う
そんなことわかっているのに…
「お呼びでしょうか」
昨日も今日も当たり前の日常が来る
こうなったのはあの日から…

ある日私が散歩をしていると
「おぎゃーおぎゃー」
と寂しそうに泣く声が聞こえた
そこにはヒトの子が捨てられていた
私にとって人とはちっぽけな存在
だけど…
私は育ててみることにした
長い人生の中でつまらなかった人生が少しでも変わることを願って
その子はすくすく育った

「私とあなたは違う
私にとってあなたは小さな命に過ぎない
だけど、だけど、
私はあなたに自由に生きて欲しい
だから街に出ても…」
「お気遣いありがとうございます。
ですが私はあなた様に育てられたこの人生はかけがえのないものです。
少しでもその恩返しをするためにこの命が尽きるまで私はあなた様に仕えさせていただきます。

最初は好奇心だった
だけど今は大切な'家族'

2/24/2024, 2:40:09 PM